『メアリと魔女の花』以降、全世界が注目する中、米林宏昌が贈りだす最新作は、カニの少年たちが主人公の物語だ。米林はジブリ時代から「女性を描いたら抜群に上手い」と宮崎駿監督から認められてきたアニメーション映画監督である。小人のアリエッティ、金髪の少女マーニー、思春期の杏奈。赤毛でそばかすのメアリと、繊細な心の描写や快活に動き回る少女を描いてきた。しかし、本作では初めて「男の子」の主人公に挑戦。自身の第二子が昨年末に誕生した米林自身の家族の模様と子どもへの想いを投影し、ふたりの兄弟の不安と希望と大冒険をオリジナルストーリーで描いた。美しい手描き背景とＣＧの融合で魅せる新たな水中世界への挑戦、米林宏昌が紡ぐ新たな勇気の物語にご期待ください！

“短編映画”という限られた枠組みの中でアニメーションは進化する。
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』『ワンダーウーマン』など、数々のハリウッド超大作のコンセプトアートを手がける田島光二がコンセプトアーティストを担当。CGアーティストに自主制作CGアニメ「東京コスモ」で一躍世界から注目を集めた俊英・岡田拓也の参加が決定。手描き美術スタジオ「でほぎゃらりー」が「メアリ」に続き、米林作品の美しき世界を描く。

声の出演は、カニーニ役に木村文乃、カニーノ役に鈴木梨央が挑戦。カニ語（!?）で少年の感情を表現することに挑戦する。音楽は、村松崇継が担当。『マーニー』『メアリ』から続き米林監督と３度目のタッグを組む。