アニメーション制作会社。スタジオポノック最新作『屋根裏のラジャー』BD/DVD/4K UHD発売決定!『メアリと魔女の花』以来、6年ぶりとなる全世界待望の長編アニメーション映画。

オリンピズムをテーマに描く短編アニメーション映画を、
国際オリンピック委員会とスタジオポノックが初の共同制作

前略

 この度、株式会社スタジオポノック(東京都武蔵野市/代表取締役:西村義明)と国際オリンピック委員会(IOC)は、東京2020オリンピック(2020年7月24日〜8月9日)に繋ぐかたちで、オリンピズムの精神に基づく
芸術記念作品として、オリンピック短編アニメーション映画を共同制作いたします。
 本日(仏・アヌシー6月10日、日本時間6月11日)開幕となったアヌシー国際アニメーション映画祭にて、ポノック短編劇場「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」のフランスプレミア上映がスクリーニングイベントとして行われ、監督等によるティーチイン後にオリンピック短編アニメーション映画の制作発表を行いました。

 オリンピズムをテーマとしたアニメーション映画の制作は、若い世代を含む世界の観客の皆さまとオリンピックの価値である
「Excellence/卓越」、「Friendship/友情」と「Respect/尊重」のメッセージを共有し、世界中の方々に喜んでいただけるような力強い芸術財産を築く映画制作を目指して参ります。
 なお、作品完成後は、オリンピック・ミュージアム(スイス・ローザンヌ)に収蔵される他、来年のアヌシー国際アニメーション映画祭、東京2020オリンピック開催期の上映を検討し、今後開催される各オリンピック開催地に於いて様々な機会で上映される予定です。
 IOC のスタジオポノックへの委託は、オリンピック文化遺産財団が主導する国際芸術、文化プログラムの一環であり、先進の現代芸術家によるオリンピック・ムーブメントの基礎となるスポーツと文化の融合の再認識と強化、また、オリンピックの価値をめぐる社会との新鮮で活発な対話の促進を目的としています。
 なお、本プロジェクトのコーディネート及び運用実務に関しましては、IOC からの委託に基づき、株式会社電通が務め、オリンピックムーブメント活性化に寄与すべく展開して参ります。

 オリンピズムの精神である「Excellence/卓越」「Friendship/友情」「Respect/尊重」をテーマに短編アニメーション映画を鋭意制作中です、ご期待ください。

 本日、アヌシー国際アニメーション映画祭にて行われた制作発表の IOC とスタジオポノックによるコメントを、別紙の通り発表いたしましたのでご連絡いたします。

草々

 

コメント<フランシス・ガベ氏 オリンピック文化遺産財団ディレクター>

 アニメーション制作会社である、スタジオポノックを知ると同時に、創造的才能溢れる制作陣と共に短編アニメーション映画を制作することに興味を抱き、彼らがオリンピックの価値である「Excellence/卓越」「Friendship/友情」「Respect/尊重」をどのような美的、物語的視点で再解釈するか、
世界で評価されている美しい手描きアニメーションで如何に表現するかに興味を持ちました。
 この映画は、人類に関する世界的にも普遍的なテーマに焦点をあて、東京2020大会への興奮に寄与するだけでなく、これからの未来を担っていく子どもたちや若い世代に多大なる影響を与えるものになるはずです。

 

コメント<西村義明氏 スタジオポノック代表取締役/プロデューサー>

 世界で初めてオリンピズムをアニメーション映画として表現する貴重な機会に恵まれ、
大変光栄です。
 昨年夏に、国際オリンピック委員会の方々とお会いし、お話をいただいた当初は、お引き受けするのを躊躇しました。僕たちのアニメーションと、あのオリンピックの光景、アスリート達の姿が結びつかなかったからです。しかし、彼らの提案は違いました。描くのはオリンピズムであり、オリンピック競技を描いて欲しいわけではない、子ども達に向けて作って欲しい、という熱のある提案でした。
 世界的行事のイズムを表すという分を超えた仕事に、重圧はありますが、オリンピックを楽しみに待つ世界の子どもたちの顔を思い浮かべながら、美しく、楽しく、そして歓びをもって、競争の末にオリンピックが見せてくれる「もうひとつの価値」を真正面から描きたいと思っています。

 

<オリンピズムの根本原則>

ピエール・ド・クーベルタンが提唱し、
オリンピック憲章にも記載されている通り、オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものです。
スポーツを文化や教育と融合させるオリンピズムが求めるものは、努力のうちに見出される喜び、良き手本となる教育的価値、普遍的、基本的、論理的諸原則の尊重などに基づいた生き方の創造です。
オリンピック・ムーブメントの目的は、いかなる差別もなく、オリンピックの精神である、友情、連帯そしてフェアプレーの精神をもってスポーツを実践することを通じて若者を教育し、平和でより良い世界へ貢献することです。

 

<オリンピック文化遺産財団について>

IOCの文化、
遺産、教育の分野におけるオリンピズムの国際的推進と普及の展開を行っています。
財団は、オリンピックの遺産を取得、文書化、保存し、多くの観客と共有し、オリンピックミュージアムにてオリンピックの文化的遺物を展示し、オリンピックの理想や遺産の重要な語り手となります。オリンピック・スタディーズ・センターは、オリンピックに関する情報の世界的参照元であり、国際プログラムは、オリンピックファミリーやその他の国際パートナーと協力し、オリンピックの芸術、文化、教育に関する特別な発案やプログラムの開発と実施を行っています。

 

<スタジオポノックとは>

スタジオジブリを退社したプロデューサーの西村義明が2015年に設立した、
アニメーション制作会社。クロアチア語で深夜0時を意味する(ponoc)に由来し、新たな一日のはじまりの意味を込めた。
長編作品「メアリと魔女の花」(17)、ポノック短編劇場「ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―」(18)を発表。現在も世界各国の映画祭で上映され続け、高い評価を得ている。